カンニング検出AIでテスト監督の負担軽減:ユーザーローカルが開発

課題

センター試験では、毎年数人の受験生の不正が発見されますが、これらは全て試験監督が発見しなければなりません。試験監督は1-3人の少数の人数で100人程度を見る場合もあり、非常に大きな負担がかかります。試験監督は不正の監視のみでなく、試験の開始や終了、トイレにいく受験生への対応、イレギュラーな事態への対応が求められるため、不正監視の負担軽減ができれば人数を減らしたり、ただでさえ忙しい大学教員の疲労を軽減したりと全体のコストを下げることができます。

解決方法

株式会社ユーザーローカルは、深層学習を利用した人物の姿勢推定や視線検出技術、物体検出技術を応用して、受験生の不正を検出するシステムを開発しました。

この技術では、姿勢や視線の方向を元に他の受験者の答案を見ている可能性の高い状況を検出します。また、スマートフォンを検出した場合には、不正の可能性が高いと警告を出し、試験監督を場所を指示することができます。この際に、受験生の顔はマスクされるため、不正を行っていない受験生のプライバシーは守られるとしてます。

Webカメラとエッジ端末(小型コンピュータ)のみで動作する軽量なシステムであるため、手軽に試験会場に導入することができます。

どうなったか

写真で示されるように、受験者の姿勢を骨格として読み取り、視線の方向を考慮することで、不正を行っているかどうかがわかります。

ユーザーローカルの視線推定AI・姿勢推定AI技術によって、受験者の視線の異常・頭部や手の動きの異常を検知
https://www.userlocal.jp/press/20200218sh/
不正をしていない受験者のプライバシーを保護
https://www.userlocal.jp/press/20200218sh/

まとめ

筆者もセンター試験や講義の定期試験をはじめとした試験監督の経験がありますが、二度としたくない仕事の一つです。分厚いマニュアルを読み込み、研修に時間を取られ、当日は問題の無いように細心の注意を払って、緊張して臨みます。現在は、センター試験関連の仕事を行うことはありませんが、今後、もしそのような仕事を仰せ使ったときには、AIに仕事を変わって欲しいと強く思うものです(笑)。

参考資料

(森裕紀)