顔識別を手軽に導入できる「MAGELLAN BLOCKS」

訂正(2020年1月10日)
グルーヴノーツ様より顔認証ではなく顔識別であるとのご指摘をいただきましたので、タイトルと共に本文も訂正します。また、事例に関しても誤解を生む表現がありましたので訂正します。(Marvin編集部)

課題

人手不足解消に自動化を進めるコンビニなど、顔識別を使いたいニーズは増えていますが、そのシステムを構築するのはハードルが高いものです。顔識別を手軽に現場でテストできる環境が求められています。

解決方法

株式会社グルーヴノーツが顔識別のための「顔識別ソリューション」を発表しました。この「顔識別ソリューション」は同社が提供する「MAGELLAN BLOCKS」のモジュールとして提供されています。

よく普及している深層学習の認識技術をそのまま応用する形で顔識別を行おうとすると学習用データとして認識しようとする個人の顔写真データが大量に必要です。しかし、それぞれの個人の様々な角度や状況の顔写真を大量に集めるのは現実的ではありません。応用されている個人識別のための技術は、個人を特徴付ける特徴量の設計や識別技術などで工夫されているため、手軽に利用したい企業が独自にシステムを開発するのは難易度が高くなっています。

そこでグルーヴノーツ社では用意したデータの質や量に依存することのなく、少ない画像データからでも人物を特定できるようにしました。例えば次の図の様に、少ない顔写真画像からでもそれぞれの写真に写っている顔の角度やメガネの有り無しなどを組み合わせた識別を行うことができます。これにより、ある人物の写真が1枚しかなくても、どんなアングルからでもその人物を特定できるようになります。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000042403.html

どうなったか

この「顔識別ソリューション」を利用することで、防犯カメラからの画像や、定点カメラなどを上手く利用して、顔識別が必要なシステムを構築することができる様になります。本ソリューションでの事例ではありませんが、一般的にも、顔識別技術は、次のような使われ方が考えられると言われています。

1)入退室管理

入室に制限が掛けられているエリアに入るには、現行ではセキュリティカードなどを利用するのが一般的ですが、これを事前に登録された写真の人物以外は排除することができるようになります。またエリアからの退出についても自動で識別することができます。

これにより、学校での出欠を自動で取るシステムを構築することもできるでしょう。

2)チケットレス

入退室管理の発展版として、スポーツやコンサートの会場など、入場にチケットが必要な施設をチケットレスにできます。これは入場をスムーズにするだけでなく、チケットを確認するスタッフを少なくできるというメリットもあります。実際に富士急ハイランドでは「オンライン顔登録フリーパス」サービスをすでに展開しています。

グルーヴノーツ社では、過去に問題を起こした要注意人物が入場できないように事前確認するシステムも想定しているようです。また事前登録した人以外は入場できなくする、他人への転売防止にも使える様になるでしょう。

3)コンテンツ検索の精度向上

例えば動画コンテンツに指定した人物が映っているかどうかをタグ付けするシステムとして利用することにより、コンテンツ検索の利便性を上げることができます。ある俳優が出演している作品を全て観たいと思っている人には便利な機能となります。

逆にコンテンツを提供する側は、その俳優がデビュー当時に端役として出演していた作品もピックアップできるようになるでしょう。

まとめ

顔識別に関するソリューションは今後順調に成長し、2024年には世界全体では約70億ドルの市場になると予想されています。監視社会になってしまうのではないかという懸念もありますが、一方、駅の改札を顔識別で行うという実験も予定されています。今後、私たちの生活がより便利になるソリューションが多く出てくることが期待されます。

参考資料

(Marvin編集部)