AI搭載通信型ドライブレコーダー「ナウト」:あおり運転や喫煙防止・事故レポート作成

課題

あおり運転による事故やトラブルが社会問題となっており、企業でも自社のドライバーが不祥事を起こすリスクに敏感になっています。そのため、ドライバー管理や事故対応のため所有する車両へのドライブレコーダーの設置・活用が求められています。しかし、ドライブレコーダーの導入は進んでいるものの、上手く活用できていない企業が多い現状です。

そこで、従来のドライブレコーダーの基本機能だけでなく、あおり運転防止機能や運転・事故の自動記録など、保存したデータを効率よく活用できるドライブレコーダーの開発が課題となっています。

解決方法

Nauto Japan合同会社は、AI(人工知能)が危険を予知して事故を防止するAI搭載通信型ドライブレコーダー「ナウト」を提供しています。わき見運転を検出し警告を行う「ナウト」のAI技術は世界中で活用されており、今回、AI搭載通信型ドライブレコーダー「ナウト」に3つの新しい機能が追加されました。

自社ドライバーのあおり運転を防止するリアルタイム警告機能は、車間距離をつめた場合にドライバーに対して警告を発します。そして、その時の画像をWebシステムを介して運行管理者に報告します。

社内に搭載したカメラでは、ドライバーの喫煙や携帯電話の使用を検出します。従来のわき見運転に加え、正面を向いたままでの携帯電話使用も検知し、その時の写真を安全運転管理者に送信します。

事故が起きた際には、自動で事故レポートを作成し運転管理者に送信します。事故レポートには、ドライブレコーダーで取得した事故時の映像や、その際の時刻・場所、危険イベント分析ツールにより得られたコンテキスト情報などが含まれています。

どうなったか

自社ドライバーのあおり運転を検出することで、事故を起こしてしまう前に安全運転管理者はドライバーに対して指導を行えるようになりました。また、運転中に喫煙や携帯電話の使用を禁じている企業は多くありますが、「ナウト」の導入によってドライバーの喫煙や携帯電話の所持を検知し、安全運転管理者は証拠画像を確認しながらドライバーに対して注意を行えます。

事故レポートの自動作成によって、万が一事故が起きた場合でも安全運転管理者は迅速に事故時のデータを警察や保険会社に提出できるため、保険の請求手続きや車両修理にかかる時間を短縮できるようになりました。

まとめ

「ナウト」はクラウド上で事故や危険運転に関する情報を学習しAIモデルを作成します。AIモデルはドライブレコーダー本体に搭載されているため、従来のクラウドベースのドライブレコーダーに比べ、迅速に事故検出が行えます。

事故時に万が一、不当なクレームを受けた場合でも「ナウト」の自動事故レポートを証拠として提出し、ドライバーの無過失を証明できます。AI搭載通信型ドライブレコーダー「ナウト」の導入・活用により、自分では気づきにくいドライバーの危険運転を把握し、より一層安全運転に務められるようになるでしょう。

参考資料

(Marvin編集部)