豊橋技術科学大学とファームシップが野菜の市場価格予測モデルを開発:大田市場のレタスの市場価格予測を配信するサービスを開始

課題

野菜を植物工場で育てる技術の進展により、いつどのくらい野菜を収穫し出荷するかを予め計画できるようになってきました。利益を最大化し、出荷できなかった野菜の廃棄などのコストを最小化するためには、野菜の価格が予測できることは重要です。

LEDによる光調整システムや自動制御による水や肥料の供給などにより植物工場は栽培を効率化できるようになっています。この生産を適切に計画できれば、廃棄や機会損失などを防ぐことができますが、これまでは十分に正確な予測はできず、課題となっていました。

解決方法

豊橋技術科学大学株式会社ファームシップは、1、2カ月先の野菜の市場価格を高精度に予測するシステムを開発しました。プレスリリース によると、植物工場で生産される野菜の需要が市場流通している野菜の価格に大きく依存していることを解明しました。具体的には、植物工場のレタスの需要量と東京都大田市場のレタス市場価格の相関関係が高いことが見出されたとしています。これにより、市場価格の予測モデルを構築し、1、2カ月先のレタスの市場価格を高精度に予測するシステムを開発したということです。

どうなったか

大田市場のレタスの市場価格についての予測をメール配信により受け取るサービスが11月下旬から始まります。希望者はファームシップHPからユーザー登録してメール配信を受けることができます。予測は2019年12月分から提供されいます。なお、このサービスはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトの成果として無償公開されます。

まとめ

植物工場からの野菜の需要が先行指標となり、2ヶ月未来の市場価格を予測できるという発見からシステムを構築し、予測を配信するサービスを紹介しました。このようなサービスは、市場価格に関心をもつ農業関係者や小売業等に注目されるでしょう。

しかし、とうの植物工場はその予測価格から、今後の計画が立てられるかは気になるところです。ある時点での需要から、予測を立て、予測に基づいて計画を行い生産をした場合、その計画が需要に影響を与えることはないのでしょうか?サプライチェーンの中での生産と流通の最適化は、これから始まったばかりのようですが様々な問題を丁寧に解決して行って欲しいものでdす。

参考資料

(森裕紀)