食品製造工場の異物混入や作業員の安全をAI活用により見守るシステム

課題

食品を取扱う工場では、食品への異物混入や作業員の安全に十分気を付けなければなりません。従来は管理担当者が作業状況を目視で見守り、問題が発生すれば適切な対処を行っていました。また、監視カメラを設置して録画することで、作業の流れや作業員の状況を見守っている工場もあります。

しかし、管理担当者の目視や監視カメラの映像だけでは、異物混入や作業員の事故を未然に防ぐことは難しく、問題が起こってからでなければ対処できない場合もあります。そこで、食品業界においても事故を未然に防ぐための対策が求められています。

解決方法

ブローダービズ株式会社は、AIによって工程作業を見守り、異物混入や作業員の事故を防止するシステムを導入しました。本システムでは、いわゆる異常検知手法を用いて、作業員の不自然な姿勢や行動を過去の統計値と比較して、通常とは異なる動きを感知することで事故を未然に防止できます。

本システムには、Elastic社の技術「Elastic Stack」が使われています。ブローダービズ株式会社は「Elastic Stack」のElasticsearch、Machine Learning、Alertingを利用し、作業員の鼻・首・腰の3点を認識して骨格の構造と動作を時系列にデータ化します。そして、異常の発生を検知しアラートにより警告します。

「Elasticsearch」では、文字や数値などのデータをユーザーが指定した条件で検索することができます。また、「Machine Learning」を用いると、挙動が従来とは異なるデータを発見できるため、異常を検知できるようになります。そして異常を検知するとAlertingにより迅速な通知が行えます。

どうなったか

工場内では作業員が帽子やマスクを着用しているため、管理担当者の目視では個人を特定するのが困難で、作業員の体調不良も見た目だけでは分かりづらい部分がありました。Elastic社の技術「Elastic Stack」を利用した見守りシステムを活用すると、作業員一人ひとりの特徴を把握し彼らの動きを見守れるので、体調不良によるふらつきや異常行動をいち早く検知できるようになりました。

見守りシステムの導入により、作業員による悪意ある異物混入や作業員の体調不良や事故を未然に防げるようになり、管理担当者が工場全体に目を光らしている必要はないので管理担当者の業務負荷も低減できます。

まとめ

ブローダービズ株式会社が見守りシステムに利用したElastic社の技術「Elastic Stack」は、日本でも有名なオークションサイト「eBay」や、「Microsoft」「Wikipedia」にも採用されており、オンプレミスおよびSaaSのElasticコミュニティは10万人以上の規模となっています。

「Elastic Stack」が食品工場で活用されることで日本の食品の安全性が高まり、工場に勤務する作業員も安心して業務を遂行できるようになるでしょう。また今後は、食品分野だけでなく、化粧品分野や電子分野においても「Elastic Stack」の活躍が期待できます。

参考資料

(Marvin編集部)