神戸市と日本鋳鉄管株式会社がFracta社のAIを活用した水道管劣化予測技術の試行を開始

課題

神戸市の水道管は、高度成長期に神戸の街の発展に合わせて整備されたものが多く、経年化が進んでいます。水道管の経年劣化は、漏水事故の多発や、赤水の発生などを起こす恐れがあります。しかし、水道管の場合は地中に埋められていることが多く、点検や作業が困難なためどう解決するかが社会問題となっていました。

解決方法

日本鋳鉄管株式会社Fracta社は、10月7日、神戸市水道局とAIを用いた水道管路劣化診断の試行に関する覚書を締結しました。2021年の3月31日まで、神戸市水道局における水道管路の状態をFracta社の水道管路劣化診断技術によって解析し、管路の破損確率を可視化し、精度を検証する取組みに着手することになります。

Fracta社での機械学習を用いた水道管路劣化診断システムに、神戸市水道局が所有する水道のデータ(管路データおよび破損・漏水データ)と、Fracta社が収集した1,000以上の環境変数(地質、地形、交通状況、気象など)のデータを取り込んで、モデルの学習を行うことで精度を向上させるようです。これにより、水道管の破損や漏水の確率を可視化し、その精度を検証します。

どうなったか

日本鋳鉄管株式会社によると、神戸市水道局の水道管路情報と各種データの収集・分析を通じて2019 年度末頃までに解析を進め、さらに以前から川崎市上下水道局と進めているアルゴリズムの構築成果と統合して、さらなる有効性の検証を実施するようです。

地中にある水道管の劣化具合をより正確に評価することで、最も破損確率の高い配管のみを更新することが可能になります。上水道管路整備における莫大な更新費用を最適化することができ、配管の破損・漏水も最小限に抑えられます。

まとめ

今回の取り組みにより、日本国内の東西地域での広範囲の有効性を確認・補強ですることができるでしょう。国内への適用準備が完了次第、日本鋳鉄管がFracta社の代理店として、共同して日本市場への販売を展開する予定だということです。

参考資料

(蒲生由紀子)