水道管の劣化をAIが予測:FRACTA

課題

水道管の寿命は30年から100年と言われ、定期的に修理・交換をしないと漏水していきます。特に米国では老朽化した水道管の破損や漏水が年間24万件以上発生し、今後2050年までに必要な費用が1兆ドル以上と予測されています。特に水道管の場合は地中に埋められていることが多いため点検や作業が困難なため社会問題となっています。

解決方法

米国カリフォルニア州のFRACTA(フラクタ)は、AI/機械学習を用いて破損や漏水の予測を行うソリューションを開発しました。これにより水道管の点検・交換についてリスクの高い場所を絞り込めるようになります。

このシステムは、水道会社が蓄積した過去の破損データや、配管の素材、配管の使用年数、人口、気候、土壌などの地理データなど1000以上の要因を入力として、破損や漏水の可能性を出力とするモデルで、機械学習を用いて関係性を学習します。学習を行ったモデルを用いると、新規の地域の情報に対しても適切な出力が得られると期待できます。

どうなったか

全米にてサービス提供をしており、20州において40を超える水道事業者にFractaの製品・サービスが利用されています。

また、これらの技術を用いて、水道管を設置し、漏水した場合のリスク金額を予測する製品なども提供しています。

まとめ

水道管の破損の予測システムを紹介しました。水道管の全てを点検することは絶対に無理な以上は、優先順位をつけてなんとかやっていくしかありません。そこに、壊れたり劣化したりするには必ず理由があるはずで、それを機械学習を用いて予測していくというのはなかなか良い取り組みのようです。

インフラ整備という意味でMarvinでこれまで取り上げてきたものだと道路の点検サービスがありました。道路、ガス菅、水道管などは途方もない長さで、日本の水道管はおよそ地球2周分の長さだそうです。今回のフラクタの取り組みはすでにガス会社でも実証実験が始まっているようです。点検やメンテナンスの人員は限られていますのでAIの活用はどんどん進むでしょう。

参考資料

(Marvin編集部)