交渉記録の作成に必要な作業の多くを自動化するツール「VextResume サービサーエディション」が債権回収会社向けに提供開始

課題

債権回収会社(通称サービサー)が債権の管理・回収を行う際、これらの業務に関する特別措置法(サービサー法)が適用されるため、債権者との交渉を詳細にわたって記録した交渉記録(4号帳簿)の作成が必要になります。

しかし、従来の人手による交渉記録の作成には膨大な時間がかかり、また書き方や精度も担当者個人に依存する場合が多く、客観的かつ必要な情報を網羅した記録を作成することが困難、という課題があります。

解決策

交渉記録の作成にかかる作業の多くを、AI(人工知能)で効率化すべく取り組んでいるのが、テキストマイニング技術を中心に開発を行うベクスト株式会社です。同社は債権回収会社向けに、交渉記録の作成を自動化するソリューション「VextResume サービサーエディション」の提供を、2019年9月11日から開始しました。

同サービスでは、債権者とのやり取りを記録した音声をテキスト化し、挨拶や相槌などの不要な表現を高精度で除去できる他、テキストから金額に関する表現を自動で抽出したり、先方・当方といった交渉記録のフォーマットに対応した文章を自動で整形します。また、記録作成にかかった時間の可視化も可能です。

この他、同社が提供する会話分析ソリューション「VextMiner 会話分析オプション」を併用すると、様々な交渉記録から回収率の高いオペレーターのトークを分析して特徴を抽出します。この他、自動リコメンドソリューション「VextRecommend」を組み合わせると、抽出したトークの特徴をリアルタイムでリコメンドすることも可能です。

どうなったか

交渉記録の作成時に必要な作業の多くを自動かつ瞬時に行えることで、従来の交渉記録の作成にかかっていた時間の大幅な削減が可能になります。また、会話分析ソリューションなどを併用することで、債権回収率の向上が見込まれます。

VextResume サービサーエディションはクラウド・オンプレミス両方で提供しており、本体価格は150万円(税抜き)~です。ベクスト株式会社は今後、同サービスを様々な債権回収会社へ導入を進めていくとのことです。

まとめ

交渉記録や商標登録などに関する書類作成には定型的な作業が発生しやすいため、AI(人工知能)による自動化を行いやすいのが特徴です。こうした自動書類作成サービスは実用化も進んでおり、従来と比べて作業量を9割以上自動化できるサービスもあります。

書類作成に際して必要な情報を集めるのに、従来は膨大なリサーチが必要になったり、もしくは金額コストが発生することもありますが、AI(人工知能)による自動化ではこうした時間的・経済的コストを大幅に削減し、より短時間・効率的に書類作成を行うことが出来ます。

こうしたサービスの普及につれて、より多くの業務を少ないリソースで行えるようになったり、もしくは必要な人員の削減や業務負担の軽減など、様々なメリットが見込まれます。

参考資料

(Marvin編集部)