AI(人工知能)を活用してアート作品への価値付けを行えるMEKKIKI:事業化に向けて実証実験を開始

課題

絵画や彫刻などのアートは、長い間ごく一部の限られた人々のみが楽しむものでした。また、テクノロジーがアートの表現手段として活用される一方で、アートに触れる人の数は依然として限られており、優れた作品が世に広く知られる機会も同様でした。

解決策

株式会社tensorXが支援するアートテックスタートアップのMEKKIKI PROJECT(読み:メキキ)は、アートの価値を可視化するプラットフォーム「MEKKIKI」の事業化を進めています。MEKKIKIは「作品の価値は”認知”と”購買意欲”によって高められる」をコアコンセプトに、体験を通してアート作品への価値づけを誰でも行えるシステムです。AI(人工知能)を活用して、より多くの人がアートに親しむきっかけを生み出そうと、アーティストとの合同プロジェクトを通して実証実験も行なっています。

閲覧者は展示作品にスマートフォンのカメラを向けると、機械学習によって訓練された画像認識モデルにより対象の作品を認識し、MEKKIKIサイト内のページで「Mek(メッケ)」という独自ポイントを付与できます。そして気に入った作品に対してMekを積み立てることで作品の価値を可視化する他、作品に対してコメントを残すことも可能です。

どうなったか

同プラットフォームは2019年9月12日~16日にかけて開催された、アーティスト滝華克文氏による国内初の単独展「遠慮世代の逆襲展」にて実証実験を行いました。会期中、同氏の作品に対してコメントやMekポイントを付けることで、実際にアート作品の価値を可視化する体験を提供しています。

このシステムを通して、MEKKIKIはアート市場における興味の活性化と新たなコミュニティの構築を狙っており、歴史的に一部の特権階級のみが楽しんでいた分野のアートを、より多くの人々に門戸を開くことを目指しています。

「アートの民主化」をテーマに掲げるMEKKIKI PROJECTは今後、同プラットフォームの本格的な事業展開に向けて実験と検証を繰り返し、将来的には様々な展覧会などで活用される有用性の高いプラットフォームにすべく、構築を進めるとのことです。

まとめ

AI(人工知能)はアートの領域でも活用が進んでいます。有名な例として、「Deep Dream」や「Neural Style Transfer」などの技術が知られていますが、GANなどの生成モデルにより生成された絵画に高値がついたニュースは記憶に新しいところです。

アートの制作だけでなくアート市場の活性化にもAI(人工知能)の導入が進んでいます。なかでも、MEKKIKIは機械学習を活用した作品の認識技術により、より多くの人々が優れたアートに触れるきっかけを提供しているといえるでしょう。アートの鑑賞方法にもAI(人工知能)を活用することで、今後はアート市場の拡大だけでなく、よりインタラクティブな鑑賞方法の定着が期待されます。

参考資料

アートの価値を可視化するプラットフォームMEKKIKI(メキキ)が遂に、事業化に向けた検証実験をスタート!