AIがカラオケで次に歌われる曲を推測。グループでも対応可能

課題
カラオケの曲の予約システムには従来から曲のレコメンド機能があるものがありました。しかし、カラオケでは複数の人が順番に歌うという場合があり、今選ばれている曲から次の曲を推測するというような単純なものでは十分ではありませんでした。
解決方法
株式会社第一興商と株式会社NTTドコモは楽曲名と歌手名をレコメンドする新しい技術を開発しました。
開発にはNTTグループのcorevoの技術と、第一興商の過去の利用者の歌唱履歴、配信された楽曲情報、その音源データ、歌詞が利用されました。
さらに歌唱順や周期性からグループの特徴を推測することで、歌っているのが一人でも複数人でも適切なレコメンドができるようにしています。
どうなったか
実証実験では第一興商が提供してきた従来のレコメンドシステムに比べ、2.2倍の精度で利用者が歌おうと思っていた楽曲をレコメンドできたということです。
本システムは2019年10月1日から順次第一興商のシステムで利用できるようになる予定です。
まとめ
カラオケでの楽曲・歌手推薦システムを紹介しました。カラオケならではの複数人で交代に歌うという事情から単純な推薦システムでは難しいところをAIで解決したというのがユニークです。顔認識などを使えば簡単に精度をあげたり、年齢や性別などの情報も得られるようになりますが、最近ニュースになったのタクシー広告のように個人情報の問題から難しいのかもしれませんし、その辺りのバランスは難しいですね。
参考資料
- AIによるカラオケ歌唱における楽曲名・歌手名のレコメンド技術を開発|株式会社第一興商のプレスリリース[PR TIMES]
- JapanTaxi、「車載タブレットで乗客の顔写真撮影」で行政指導 乗客に明示へ – [ITmedia NEWS]
(Marvin編集部)