画像認識技術で商品棚をデジタル化し在庫監視「Trax Retail Watch」

課題

スーパーや小売店では商品棚に陳列する商品数が多いため、陳列棚での在庫チェックや商品ごとの適正な価格設定を行うために、店舗スタッフはかなりの時間と労力を費やしてきました。

例えば、商品が品切れになっていないか、商品の価格は適正であるかをスタッフが店舗を歩き回って確認しなければなりませんでした。また店長も、店舗やスタッフの状況を把握して経営を行うには大変な労力がかかってきました。

解決方法

Traxは世界的コンサルティング会社Kantarと提携し、スーパーや小売店などの商品陳列棚を監視するシステム「Trax Retail Watch」をリリースしました。

「Trax Retail Watch」は、モバイルカメラまたは固定カメラで商品の陳列棚を撮影します。撮影した画像はTrax Cloudというクラウド上に送信され、処理・分析されます。そして商品陳列棚の状況は店舗スタッフのスマホまたはタブレットへ送信されます。これらの陳列棚画像の分析には画像認識技術とディープラーニングが使われています。

さらに「Fetch Robotics」と提携したことで、店頭の商品棚の状態や価格に関しても画像認識テクノロジーを活用してリアルタイム監視できます。これにより、商品価格は随時最新の情報に更新されます。

「Trax Retail Watch」によると複数の店舗管理も容易で、各店舗の買い物客層に応じた商品仕分け・価格設定・プロモーション活動が行えます。

どうなったか

「Trax Retail Watch」を利用した小売業者は、在庫切れの80%減少・償却率の10%以上の減少・在庫日数の減少効果がありました。さらに粗利益率は最大9%増加しました。

店舗スタッフのスマホ・タブレットへは「Trax Retail Watch」から売り切れの商品や陳列棚の在庫がなくなりかけの商品が通知されます。店舗スタッフは「Trax Retail Watch」からの情報に基づいて優先度の高い順に売り場での作業を行えるので効率的です。

また店長は、店舗とスタッフの業績を「Shelf Management」によってタブレットからリアルタイムで把握できるで、店内を歩いて見回る手間が省け、タブレットに表示されたグラフによって視覚的に容易に確認できます。

複数の店舗をまとめて管理できる「Management Dashboard」を活用すれば、各店舗情報を分析できるので、メーカーと協力して店舗ごとのプロモーション戦略を立てられます。

まとめ

Traxは画像認識によって商品棚をデジタル化する技術をもっているシンガポールに拠点を置く企業です。世界各国の多くの小売業者がTraxの画像認識技術・IoTプラットフォームを活用し市場測定や分析を行っています。

今回コンサルティング会社のKantarと提携したことで、商品棚の画像認識技術はより戦略的なプロモーション活動へ活用できるようになるでしょう。

参考資料

(Marvin編集部)