AIがゴミを分別してリサイクル率を向上:「zenrobotics」

分別の様子 – 公式動画より

課題

近年貴重な資源を守るためゴミをリサイクルすることは当たり前になってきました。しかしゴミのリサイクルのためには、その分別が欠かせませんが、 分別作業は手作業に頼る部分が多いてめ捨てられてしまう貴重な資源も多くあります。また、資源の分別は力作業であり、危険も伴うものでした。

解決方法

2007年にフィンランドで設立されたZenRobotics Ltd.は、こういった廃棄物の問題にAIを使った選別ロボットで取り組んでいます。

ロボットアーム – 公式動画より

ZenRoboticsの開発したシステムでは、ゴミ処理のラインにセンサーを取り付け、画像認識のためのAIに分別をさせます。分別の精度は人間以上で、どのような金属か見分けるのはもちろん、木材であればその品質を数段階で分けたり、プラスティックの種類の分別、石っぽいものをレンガ、アスファルト、石膏、コンクリートなどに分けるということも可能です。

ゴミの識別のイメージ図 – 公式動画より

また、これらを運用者側の都合に合わせてどのような優先順位で分別するかということもできるので、収益アップのため特定の金属だけ重点的に集めたいといったこともできます。

ロボットアームは24時間稼働可能で、1時間あたり2,000個もの資材を拾い上げることができます。

どうなったか

Zanker Recyclingの施設

カリフォルニア州サンノゼのZanker Recyclingという施設に導入された例では、3つのロボットアームが1日20時間動作し、年間150,000トンを処理し、リサイクル可能資源の流用を20%増加される見込みです。

まとめ

AIがゴミの分別をするシステムを紹介しました。これまでも似たような構成のシステムとしては製造業での不良品の検知システム野菜の収穫システムがありました。これらのシステムが人間がやっていたことを完璧に代替するものだったのですが、ZenRoboticsのシステムでは、これまで人間が見落としていた資源をピックアップし人間以上の成果を出す稼ぐシステムという点がユニークであると感じました。

また、それだけでなく導入事例で処理施設の動画(1:13付近)で人間が分別をしている様子がありますが、かなり危険が伴う仕事にみえます。こういった仕事が機械に変わっていくのもよいことだと感じます。

参考資料

(Marvin編集部)