顔認証で入退館や支払いが容易に:AIアシスタント「PLEN Cube」

課題
会員制のスポーツクラブや飲食店など多くの店舗の利用者の入退室は、人間の管理者や特別な装置とIDカードによって管理されています。また、キャッシュレス決済における個人認証など、個人を識別する必要のあるサービスは近年増加しています。もちろんIDカードなどでの確認は行われていますが、手軽に自動化し様々なサービスと結びつけられれば、人員を他のサービス向上に当てられます。
顔による個人認証の技術は実用段階に入っていますが、コンピュータを用意する必要があるなど店舗に導入するにはコストが高くなってしまいます。手軽に開発ができ、店舗にも導入が容易なハードウェアがあれば、個人認証技術はさらに普及するでしょう。
解決方法
PLEN Robotics株式会社は、顔認証機能を搭載したAIアシスタント「PLEN Cube」をリリースしました。「PLEN Cube」は1辺7cm程の小型ロボットで、正面にカメラを搭載しています。
正面のカメラで個人の顔を認識する機能が備わっているため、施設への自動入退館や飲食店でのキャッシュレス決済、自動ドアの制御などを行うシステム構築が容易になります。また、マイクとスピーカーも搭載しているので、医療機関での問診にも活用できるとしています。
「PLEN Cube」の特徴は大きく3つあります。
- 追尾可能なカメラによる顔認証と写真や動画の撮影
- インターネットに繋げることで顔認証による決済や入退出の管理が可能
- 家電製品のコントローラーとして、自宅やお店の清掃機器や家電機器の操作が可能
「PLEN Cube」には、システム開発のためのデベロッパー版と液晶ディスプレイ、モバイルバッテリーなどの機能を取り除いたビジネス版の異なるバージョンが用意されています。
デベロッパー版ではSDKによるカスタマイズが可能で特別な専用の用途のための開発を行うことができます。また、ビジネス版では、さらに「入退館AI化プラン」と「注文・決済AI化プラン」の2種類プランが用意されています。「入退館AI化プラン」では顔認証によって簡単に入退館が行え、さらに入退館をメールで通知したり履歴をウェブアプリで閲覧したりできます。また、「注文・決済AI化プラン」では顔認証によるクレジット決済やQRコード決済が行えます。音声認識で注文を受け付ける機能や顔認証によってリピーターを通知する機能もあります。
どうなったか
PLEN Robotics社は、「PLEN Cube」の導入は簡単に行えるとしています。インターネット接続できる場所ならどこでも設置でき、顔もウェブアプリを使えば簡単に登録ということです。顔認証によって入退館や支払いがスムーズに行えるようになりお客さんの満足度が向上するでしょう。さらに、音声で室内の家電を簡単操作できるようなります。
2019年7月31日から公式HPの予約サイトで購入予約を受け付けています。デベロッパー版は本体 98,500円(税抜), SDK 50,000円(税抜)〜となっています。また、ビジネス版は本体 81,000円(税抜)の他、月額クラウドサービス使用料800円〜を支払うことによりそれぞれのプランの機能を使用することができます。
まとめ
ハードウェアやインターフェースは非常に重要な要素で、PLEN Cubeはその点を意識した構成になっているようです。ニーズが合致すれば「PLEN Cube」の導入によるメリット大きいでしょう。
参考資料
(Marvin編集部)