AIで見込み顧客を抽出し、商品ニーズの高い顧客のみに広告を表示するサービス「プロスペクター」が新たにLINEに対応

課題
SNSを活用したマーケティングが広く普及し、TwitterやInstagramなどのタイムラインを活用した広告表示が一般的になりました。しかし、表示される広告がユーザーの好みに合わない場合、逆にサービス離反要因の一つになると言われています。
また、広告の配信コストの増大も課題です。2019年春からLINEでは従量課金制が導入され、フォロワー数の多いアカウントの場合、配信通数が多いほど従量課金コストが発生します。このため、LINEを活用したマーケティングを行う企業や、導入を検討している企業は、従量課金によるコスト増大を懸念している例が多くあります。
解決方法
B2Bマーケティングサービスを提供するシルバーエッグ・テクノロジーは、AI(人工知能)による見込み顧客可視化ツール「プロスペクター」を提供しています。同サービスは2019年4月18日より、LINE配信機能を新たに追加しました。これによって、LINEユーザーの中から広告効果が高そうな顧客を自動で選別し、最適な広告を表示するとしています。
プロスペクターでは、顧客の購買履歴などの行動データ分析し、特定の商品に対して興味を持ちそうな顧客を自動で抽出します。そして、商品とのマッチ度が高い見込み顧客(プロスペクト)を可視化して、ランキング表示するサービスです。
同サービスが新たにLINEに対応したことにより、例えばECサイトの運営者であれば、自社が販売する商品に興味を持ちそうな顧客のみに対して、LINEアカウントを通して適切な広告を配信できます。
また、LINE配信機能では見込み顧客の抽出だけでなく、配信数を指定したり、テキストや画像を組み合わせるメッセージ作成機能、また複数の商品を組み合わせて見込み顧客を抽出する機能なども利用できます。
どうなったか
特定の商品に興味を持ちそうな顧客を抽出することで、その商品を購買しそうな顧客のみに商品をアピールできます。これによって、商品に対してニーズの少ない顧客に不必要な広告を表示することがなく、サービスの離反率を低減できます。また、広告をユーザー全員に配信することによる従量課金コストの増大を抑えられます。
この他にも、従来のように見込み顧客の絞り込みを手動で行う手間が省けるため、マーケティングに要する時間や労力の削減が可能になり、よりコストパフォーマンスの高い広告配信が可能になります。
まとめ
SNSやメッセージアプリを活用した広告配信が一般的になりましたが、ユーザーにとって関心の薄い広告はサービス離脱の要因になりやすく、また企業にとっては従量課金制による配信コストの増大などの課題があります。
こうした課題の解決にAI(人工知能)が活用されており、見込み顧客可視化ツールのプロスペクターでは、AI(人工知能)による分析で見込み顧客を自動で絞り込み、商品を購入しそうなユーザーのみに広告を表示します。
これによって、ユーザーにとってはニーズの高い商品やサービスに関する情報を受け取りやすくなり、企業にとっては広告のリーチ率の向上につながります。また不必要な広告表示によって、商品に対するネガティブなイメージを与えずに済みます。
LINEは国内では最も利用率の高いメッセージアプリであり、同サービスを活用したマーケティングは多くの企業が行っています。大量のデータを扱うSNSマーケティングは、今後もAI(人工知能)の活用が進みそうな分野です。
参考資料
- シルバーエッグ・テクノロジー[公式HP]
- プロスペクター[公式HP]
- シルバーエッグ・テクノロジー、見込み顧客可視化AIツール 『プロスペクター』に、LINE配信機能を追加 [@press]
- LINE@の新料金プラン改定と従量課金の対策について [Liny Sales Manager]
(Marvin編集部)