AIがエンジニアのスキルを偏差値化:エンジニア転職サービス「Findy」

課題

従来から高いスキルを持つエンジニアと企業をマッチングするサービスは多くの人に利用されてきました。しかし、双方のミスマッチも問題となっています。例えば、エンジニアは上手く自分のスキルを企業に伝えられず、企業は開発言語に対する理解が不足しているためにエンジニアを評価し難いという問題が生じていました。

解決方法

ファインディ株式会社が提供するエンジニアと企業のマッチングサービス「Findy」では、AIを活用することによってエンジニアのGitHubを分析しています。GitHubはGitと呼ばれるシステムを用いて、ソフトウェアや文書のバージョン管理をしたり、複数の開発者で共同開発する際のプラットフォームサービスです。GitはもともとオープンソースのOSであるlinuxを世界中のプログラマが共同で開発する際のバージョン管理ソフトとして開発された経緯もあり、様々なソフトウェア開発と相性のよいシステムです。GitHubのようなサービスではGitの機能をWebサービスとして提供していて、世界中の個人や大学・企業のソフトウェア開発に使用されています。「Findy」ではソフトウェアエンジニアのGitHubと連携させて、開発言語別にエンジニアのスキルを点数化した上で、偏差値(分散を踏まえた平均からの偏り)を示します。

これにより、エンジニアは自分のスキルを客観的に認知でき、自分の能力に見合った企業を見つけられます。また企業は、エンジニアのスキルを確認しながら優秀な人材を探し出しオファーを送れます。

ここで、AIが解析するのは対象のエンジニア本人がGitHubで公開しているサービスやプログラムコードに関する評価や、本人以外が公開しているプロジェクトに対する貢献度などです。GitHubにおいてどれくらいのコードを公開し、プロジェクトにも積極的に参加しているかが解析されます。さらに、アカウントの影響力や他人から評価されているサービスやプログラムコードがどれくらいあるかも解析の対象となります。ただし、公開情報からはプログラムなどの内容についての解析についての言及はありませんでしたあ。

どうなったか

AIによるスキル偏差値化のアルゴリズムでは、現在日本国内在住のエンジニア約15万人のGitHubを解析し、開発を進めています。

「Findy転職」を利用しているユーザーへのアンケート結果では、積極的にオープンソースソフトウェア(OSS)活動を行っているエンジニアほどスキルも年収も高いという結果が出ています。つまり、AIによってGitHubのプロジェクトに積極的に参加しているエンジニアを偏差値化することで、エンジニアのスキル評価が可能となります。

さらにファインディ株式会社は、さらなるサービスの拡大・アルゴリズムの開発を進めるべく約2億円の資金を調達しました。今回の資金調達によって、より精度の高いマッチングが行えるようにサービスの開発・拡張を進めていく予定です。

まとめ

IT・IoTの発展により、ソフトウェアエンジニアの需要が近年増加しています。企業にとって、いかに目的にマッチした優秀なエンジニアを獲得できるかが企業存続の鍵となるといっても過言ではありません。

AIを活用したエンジニア転職サービス「Findy」は今後、エンジニアのスキル評価に加え、企業の技術力やカルチャーも評価するマッチングサービスを展開していく予定のようです。エンジニア・企業双方にとって、ますます役に立つサービスとなるか注目です。。

参考資料

(Marvin編集部)