電話営業の負担削減を目指す、AI搭載型クラウドIP電話「Miitel(ミーテル)」
課題
今まで企業における電話営業の指導は、電話の会話を横で聞き、その場で指導するため、相手側の会話が分からず、指導しづらいという問題点がありました。また、録音データの管理工数も電話工数も増え負担になっていました。
解決方法
株式会社RevComm(本社:東京都渋谷区)は、「電話営業を可視化し、営業生産性を飛躍させるAI搭載型クラウドIP電話 MiiTel(ミーテル)」を2018年10月11日、提供を開始したと発表しました。RevCommは自らのミッションを「新たなコミュニケーションの在り方を創造し、世界に変革をもたらす」としています。
MiiTelは電話営業をAIで解析し、キーワードや沈黙回数といった情報の可視化をするサービスです。
電話営業から話す・聞くの割合や発話頭、早口、沈黙回数、音声認識による全文自動文字起こし、事前に設定したキーワードの発話状況などを可視化します。営業トークを人工知能がリアルタイムで解析することで、成約率の向上につなげることを目指します。 また、顧客管理システムと連携して、ワンクリック発信や、着信時の顧客情報自動表示も可能です。会話内容は顧客情報紐付きで全て録音されるので、振り返りたい会話にすぐにアクセスすることができ、教育目的やコンプライアンス目的などで利用可能です。
どうなったか
RevCommはMiitelを導入した企業からは、以前よりも電話営業の質が上がったと報告されているとしています。
HENNGE株式会社の事例:社員自らがトークを振り返り、自然にトークの質が上がった。また、マネジメントも音声データを確認する事ができるため、ブラックボックスであった電話営業で起きている機会損失に気づくことができるようになった。結果、教育にかかるマネジメント工数が、1日の工数の約5割まで削減された。
株式会社ファインズの事例:アポ取得率の悪いメンバーをSFDC(CRM)データで特定し、個人ごとに課題を把握できる環境を構築した。この情報を元にハイパフォーマーの要因分析を行い、アポ取得率が33%向上した。
まとめ
RevComm代表取締役の會田氏はTech Crunchの取材に対して「5年後には、MiiTelの1万社への導入を目指す」「生産性を向上するサービスを提供することで、(経営分析に必要な)ビッグデータを集め、将来的には経営判断を行うAIプラットフォームを開発したい」と話しています。MiiTelによって集まった会話傾向をさらに分析するなど、今後新たな機能が搭載されるかもしれません。
参考資料
- AI搭載型クラウドIP電話「MiiTel(ミーテル)」
- 音声解析AI搭載型のクラウドIP電話「MiiTel」正式にご提供開始! [PR TIMES]
- MiiTel [APPLA]
- 資金に加えて採用も支援——ビズリーチがファンド開始、投資第1号は電話営業解析AIのRevComm [Tech Crunch]
(蒲生由紀子)