太陽光、水力、風力発電の最適な場所をAIで探し出す「Traverse Technologies」

課題

再生可能エネルギーを使った発電所の建設には、そこに建設できるのか、そこに建設した場合にどの程度の発電が見込めるかという事前の調査が欠かせません。しかし風力発電であれば1年を通しての風量を調査する必要があるなど費用がかかりますし、その場所を広い地球上から絞り込むというのは難しい仕事です。

解決方法

シンガーポールのTraverse Technologies社は発電所の建設に最適な土地を検索し、投資に対する収益率などを分析できるソフトウェアを開発しました。

ダムのシミュレーションの様子(公式サイトより)

このソフトウェアは機械学習、土木工学、地球科学と衛星データを組み合わせて構築されています。

どうなったか

ソフトウェアはクラウドで提供され、利用者は地図を閲覧しながら下記の情報を受け取れるようになっています。

  • CAPEX(不動産上の経費)につながる詳細な数値
  • 発電量と収益の見積もり
  • 切土と盛土の量
  • 国の保護区域への侵害等(建設可能かどうか)
  • 収益率

通常こういった調査は2〜4週間が必要でしたが、このソフトウェアでは数分で可能になりました。

まとめ

衛星画像の利用というと、これまでMarvinでは台風の発生予測を紹介しました。また、海底油田鉱物の探索にも活用がされています。

こういった調査以外にも、大手スーパーの駐車場の利用率から売上を予測したり、オイルタンクの画像から原油価格の変動を予測するという取り組みもされています。

今回のシステムでは調査のみでしたが、同社が事前に良い土地を購入し、数倍の価格で転売するという事業もやる可能性があるそうです。最近は解像度の高い衛星画像が入手しやすくなってきたので、今後もこういった衛星画像と機械学習がないと実現できないような新しいサービスがまだまだでてきそうですね。

参考資料

(Marvin編集部)