AIがアルバイトの面接を実施:AI面接サービスSHaiN

課題

企業のアルバイトの採用面接には様々な無駄なコストや問題がありました。企業側は企業全体で評価基準を統一するため面接官の教育コストがかかりますし、大量採用する場合などは面接の直前のキャンセルの数も増え、時間も無駄になります。また、日程調整がうまくいかないと良い候補者を逃すということもあります。

解決方法

株式会社タレントアンドアセスメント(東京都港区、代表取締役:山崎俊明)は、AIを使用した面接サービスAI「SHaiN EX」「SHaiN EXライト」を開発しました。

「SHaiN EX」では、まず企業側が応募者にどういった資質を求めるかを決めAIを設定します。現在「SHaiN EX」が見極めることができる資質はバイタリティ、イニシアティブ、対人影響力、柔軟性、感受性、自主独立性、計画力の7つです。

その後、応募者が面接用のスマートフォンアプリをダウンロードし、応募者の好きな時間にAIによる面接を受けます。面接は5〜10分程度終わる内容です。AIと専門のスタッフが面接の動画や音声を分析し応募者の資質をレポートにして企業に提出します。

SHaiN EXライトのレポートの例(公式サイトより)

企業は提出されたレポートを元に、採用の可否、または次の採用ステップに進めるかどうかを決めます。レポート以外に面接時の動画や音声を直接参照することもできます。

どうなったか

牛丼チェーンを展開する吉野家は昨年11月、SHaiN EXライトを神奈川県の一部店舗にて試験導入を開始しました。その結果

(1)応募者のドタキャンによる機会損失の削減
(2)採用しない人との面接をなくす
(3)アルバイト雇用にマッチした応募者を採用できる

という効果を得られ、今後関東(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)で本格導入することを決めました。

まとめ

面接官というのはとても難しい仕事です。本来は仕事上の能力と関係ない点は評価に影響してはいけませんが、性別、髪型、声色、服装、学歴など一度知ってしまえば、そこから想像してしまう先入観を0にするのは難しいのが普通です。

今回のAIによる面接はそういった人間の弱いところを補い、企業は本来必要な人材を獲得でき、応募者は能力を評価されて採用されるという、双方にとって良い結果をもたらすかもしれません。

一方で、米Amazonが履歴書を使って採用を自動化しようとしたところ、学習に使った過去のデータは男性の採用率が高かっため、女性は不採用になりやすくなるという事があったというニュースもありました。このように会社が目指す方向性(この例では男女の雇用機会の均等化)と、過去の実践とが一致しているかどうかは気をつけないといけないようです。

参考資料

(Marvin編集部)