AI図鑑「LINNÉ LENS」がリアル水族館・動物園と提携

課題

モバイル AI/AR システムの企画・開発・運営を行なう Linne 株式会社は、画像認識技術を活用し、スマホをかざすだけで 9,000種の魚名や動物名を瞬時に紹介できるアプリ『LINNÉ LENS』を開発しています。Marvinでもすでに取り上げています

このアプリは、日本の水族館・動物園の生き物 9割以上を画像認識し、認識成功率も平均 90%以上という高精度となっています。また画像認識だけでなく、見つけた生き物を自動で記録し、電波の届かない山中や沿岸沿いでも使用可能です。

『LINNÉ LENS』はこれまで施設や場所に関係なく単独での使用を想定していましたが、水族館などには各館の特徴があり種類の表示だけでは、リアルな水族館体験としては物足りないものとなっていました。

解決方法

Linne株式会社は、下関市立しものせき水族館、ネオパークオキナワ、マクセル アクアパーク品川とアクアワールド茨城県大洗水族館と提携し、館内での使い放題サービスを開始しました。また、各館オリジナルの解説もアプリを通じて取得することができるようになりました。館内で使用するためには位置情報を端末から取得する承諾をする必要があります。

オリジナルコンテンツでは、「現地の飼育スタッフだからこそ知る習性や観察ポイントとなる豆知識が満載の各館オリジナルの解説」も見ることができるということです。

どうなったか

アプリ『LINNÉ LENS』は、2018年8月に iOS版のアプリをリリースして以降、2019年4月2日時点でユーザー評価 370件(★★★★☆)という高評価となっています。水族館館長や動物園園長からも「複数の生きものを同時に、高い精度で認識できることに驚きました」「かざすだけで一瞬で生物名が表示されることに大変驚きました」と支持されています。

すでに現在、LINNÉ LENSは 7つの水族館や動物園と提携し、それらの提携先施設内では LINNÉ LENSが使い放題になっています。顧客満足度の向上とリピーター率の向上に期待されています。

まとめ

「水族館」や「動物園」は教養的要素と娯楽性要素を合わせ持たなければなりません。近年の公共施設はコスト削減の圧力にも晒されコストの高い施設の充実にも難しさがあります(日経新聞記事)。アナログ的な印象の強い水族館や動物園ですが、 LINNÉ LENSのような AIやAR(拡張現実)を応用したアプリを利用することで、来場者の満足度向上に期待できます。

LINNÉ LENSでは、観察した魚などを自分だけの図鑑として記録できるので、現地で思い出の記録や魚名を学習するツールとして活用できるでしょう。人間の「目」と「記憶」の代わりになってくれる画像認識技術やアプリケーション機能は、教育的娯楽とも結びついて近い内に生活の中で当たり前になってきそうです。

参考資料

(Marvin編集部)