AI技術でシニアの異変を察知:インタープロが「みまもりステーション」の新機能を発表

課題

近年では高齢化や核家族化が進み、一人暮らしのシニアが急増している一方、介護職員の人手不足は深刻化しています。このような背景から、離れた場所に暮らす家族が主体となってシニアを見守るという取り組みが重要でしょう。

株式会社インタープロ(本社:宮崎県宮崎市)は、 シニアの在宅見守りサービス「みまもりステーション」を提供しています。シニアなどの見守られる人の情報機器(キャッチャー)と見守る家族(ウォッチャー)とが連動し、情報伝達を行うことができるIoTサービスです。対象の動きや室温・湿度・気圧・在宅情報といったライフリズムデータの計測や、キャッチャーとウォッチャーの間でのメッセージのやりとりといった機能があります。 しかし、家族がシニアのライフリズムを常に見守り続けるというのは困難でした。

解決方法

株式会社インタープロは、AI技術を用いた異常予測機能を、 2019年3月25日よりみまもりステーションに追加すると発表しました。

蓄積された過去1年分までのライフリズムデータを分析し、シニア側の現在の動きが正常範囲かどうかを予測するというものです。異常と判断された場合は、注意喚起のメールがウォッチャーに送信されます。

どうなったか

みまもりステーションの基本機能として、対象の日常のライフリズムデータをグラフで表示するというものがありましたが、蓄積された膨大なライフリズムデータのグラフから、見守る側の家族が異変を読み取ることは困難でした。大量のデータから傾向を見出すことが得意な機械学習を用いることで、これが可能になります。

時系列情報の異常検知の方法としては、現在のセンサー情報から一定の時間幅を持つ部分時系列の窓を取り出し、過去のライフリズムデータから取り出した同じ幅の窓との類似度を計算したり、分散から逸脱する場合を検知するなどのアルゴリズムが考えられます。

まとめ

人の目で常に対象を見守ることは不可能ですが、AIにはそれが可能です。蓄積したデータの分析によって異常を検知するという事例は、工場の設備管理(関連記事)や畜産(関連記事)などに対する応用だけでなく、今後は介護分野にも広がっていくと思われます。

参考資料

(本吉 俊之)