人間に代わってニュースを読み経済や企業の将来を考えるAI『xenoBrain』

課題

企業の公表する決算情報を分析して将来の業績を予測することや、経済ニュースなどからその影響が直接的、間接的にどういったものか考えることは、膨大な知識と経験が必要です。そのため、分析や予測には時間や人件費がかかるというのが常識でした。

解決方法

株式会社 xenodata lab.(東京都渋谷区、代表取締役社長 関 洋二郎)は、決算情報や経済ニュースをAIが解析し、企業の業績予測やニュースから影響のある企業を提示するシステム『xenoBrain』を開発しました。

ニュースからその先に起こることを推測した様子(公式サイトより)

『xenoBrain』は過去の膨大な経済情報と現在発信されている情報に自然言語処理技術を使うことで、特定の情報がどの企業にどのような影響を”なぜ”与えるのかといった情報を提示するようにしました。

上図の例では、米国カリフォルニア州での山火事が起こると、世乃家(架空の会社)の営業減益になることを予測するだけでなく、理由としてアーモンドの供給量が減り、価格が上昇するからとわかりやすく説明されているのがわかります。

どうなったか

情報の分析と、その結果を予測するシステムにより、企業の決算情報の分析が従来人が2時間かかっていたものが1分でできるようになったとのことです。

特に証券会社などは顧客への情報提供のため決算発表後、速やかな分析が必要でしたが、本システムを導入することで、従来は分析の手間をかけられなかった規模の大きくない企業についても素早く、正確な情報を提供できるようになりました。

まとめ

これまでニュースからそれが経済にどのような影響を与えるかというのは経済アナリストなどの専門家の高度な仕事だったのがAIにとって変わられようとしています。

将棋や囲碁のAIもそうですが、組み合わせが無限に近いことから、一見ひらめきや独創性がもっとも重要に見えるものが、実は大量の学習でクリアされていくというものの類型かもしれません。

現在の『xenoBrain』のレベルがどの程度のものなのかはわかりませんが、もし一度人間のレベルに追いついてしまうと過去の情報を全て利用でき、常に全世界でのニュースを元に改善できるAIには二度と追いつけなさそうです。

参考資料

(Marvin編集部)