画像認識で計器の数値を読み取り。計器点検を自動化するサービス「LiLz Gauge」

課題

ビル、工場、発電所、病院、コンビナート、鉄道など、設備保全において計器の巡回点検は欠かせないものですが、人的、費用的コストは大きな負担になっています。

自動で電力を計測・送信するスマートメーターなども広まりつつありますが、電源やネットワーク工事といった設備投資が必要なため、置き換えはまだ時間がかかりそうです。

解決方法

LiLz株式会社(本社:沖縄県中頭郡琉球大学内、代表取締役社長:大西敬吾、以下「LiLz」)は、こういった計器の巡回点検の課題を解決するため、安価に後付けで計器の読み取りを自動化するシステム「LiLz Gauge(リルズゲージ)」を開発し、2019年3月12日の起業家万博にて試作機とデモを披露することを発表しました。

LiLz Gauge
図1 LiLz Gaugeのイメージ画像(公式サイトより)

LiLz Gaugeは、カメラとカメラ画像を送信するための通信モジュール、送られた画像を解析するクラウドサービスによって構成されています。

計器の数値の読み取りには画像認識と機械学習の技術が使われており、利用者はクラウドサービス上から計器のタイプを選択したり、数値の最小値〜最大値などを設定するだけで、その後は自動で数値が読まれるようになります。

図1. クラウドサービスから計器の設定をする様子(公式サイトより)
図2. クラウドサービスから計器の設定をする様子(公式サイトより)

カメラ1つで複数の計器をまとめて解析し、数値を読み取ることができるようになっています。

また、LiLz Gaugeでは、安価に設置・運用ができるように、電源不要で3年駆動、カメラに望遠レンズがつけられる、カメラの取り付けには汎用の部品が使用可能、ネットワーク環境が近くになくても通信できるといった現場のための工夫が数多くされています。

どうなったか

このシステムを導入することで、計器を遠隔でPCやスマートフォンなどから計測できるようになります。また、異常値をあらかじめ設定しておくことで通報を受けることができます。

正式のリリースは2019年10月頃の予定で、IoTカメラ2万円前後、BLE-LTEルーター1.5万円前後、クラウド利用/解析料 カメラ1台あたり月額500円〜を予定しています。

まとめ

遠隔で計器を読み取るためのシステムを紹介しました。

アナログの計器を読み取るとなるとかなり大変なのではと思いましたが、利用者に計器のタイプを指定させ、読み取り範囲をさせ、アノテーションをおこなうことで、あとは大量の学習データ不要で運用できるというのはなるほどと思わされました。

自動化ができれば点検の費用や時間のコストが下がるので点検の回数を増やすことも容易で、保守の品質も向上も期待できるでしょう。

参考資料

(Marvin編集部)