AIがメガネの似合い度を判定:JINSが次世代型ショールーミング店舗をオープン

AIが似合い度を判定するブレインミラー(プレスリリースより)

株式会社ジンズ(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中 仁、以下JINS)は、人工知能(AI)を駆使した次世代型ショールーミング店舗「JINS BRAIN Lab.(ジンズ・ブレイン・ラボ)エキュート上野店」を2019年1月25日にオープンさせました。

課題

メガネを買う人にとって、自分にぴったりのメガネを選ぶというのは簡単なことではありません。もともと正解がないことに加え、店舗にいっても同行した人かお店の人に聞くしかありませんでした。

一方店舗側は、接客のためのコストや在庫の問題などから、ネットでの販売割合を増やしたいが、完全に実店舗をなくすのは難しいという課題がありました。

解決方法

店舗イメージ(プレスリリースより)

今回はJINSが次世代型ショールーミング店舗と呼ぶかたちの実店舗をつくることで解決を試みました。

本店舗の特徴はディープラーニングを用いたメガネのレコメンドサービスを搭載したミラー「ブレインミラー」による似合い度判定サービスと、キャッシュレス決済です。メガネ選びと度数測定に特化したことで店舗面積を小さくし、店舗スタッフの業務数を減らすこともできます。決済はアプリから、商品の加工と発送は自社倉庫で行います。

JINS BRAINの仕組み(プレスリリースより)

「ブレインミラー」は2016年に開発された、ディープラーニングを用いた、JINS独自のメガネのレコメンドサービス「JINS BRAIN」を、店舗の試着確認用ミラーに搭載したものです。(Web版はこちら)メガネ選びのプロフェッショナルであるJINSスタッフの判定データを学習させたAIによる似合い度判定で、的確で信頼性の高いレコメンドを可能にしています。似合い度判定は男性目線と女性目線の二つの点から0%から100%という形で表現されます。

学習には当初約60,000件の画像データを使用したと公式サイトにはありますが、現在は30万人の利用者のデータを使用しており、精度も上がっているとのことです。

どうなったか

上野駅構内の9.6坪という省スペースに、メガネ・機能性アイウェアが約270本常時試着できるという従来になかったメガネの販売店舗が実現されました。

まとめ

AIがメガネの似合い度を判定する新しい形の店舗を紹介しました。

接客のサポートをAIがするというのは、これまででいうとPepperやAIさくらさんなどの事例が思い浮かびますが、あくまで店舗の案内をしたりするものというイメージでした。今回の「ブレインミラー」は消費者の意思決定に与える影響の大きさという点で実店舗ではこれまでなかったものです。また、メガネはもともと加工が必要で買った瞬間に受け取れないものなので後日配送が消費者に違和感がないというのも今回の取り組みと相性がいい点だと感じました。

似合う、似合わないというのは流行りもあるものなので、運用が長くなれば過去の学習データを捨てていくというような工夫も必要かもしれません。

参考資料

(Marvin編集部)