赤ちゃんのうつぶせ寝をAIが発見:画像認識やIoTを各社活用

課題

乳幼児の午睡(昼寝)時の窒息や、乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝を避けることで発生確率が下がるとされており、保育の現場ではそのチェックがされています。

しかし行政から指導される午睡チェックは、0歳児は5分に1回、1歳児は10 分に1回(横浜市の指導:PDF)といった間隔で、人手不足の施設にはそのチェックと、記録作業が大きな負担になっています。

解決方法

そこで、画像認識やIoTといった技術を使って、保育士の午睡チェック業務を補助する製品が登場してきています。

画像認識で判定

NTTドコモ東北支社(仙台市)が実証実験をしているのは、カメラと画像認識技術を使った手法です。天井に省電力で高精細のワイヤレスカメラを取り付け、午睡中の乳幼児を数分間隔で撮影します。その画像をサーバーで処理し乳幼児の体勢を解析します。

昨年から行われている実験で、1,000枚以上の画像を撮影しており、それを使ってAIを学習させるとのことです。

<NTTドコモ東北>うつぶせ寝、AIで判定 解析システム構築目指し認定こども園で実証実験(河北新報) [Yahoo!ニュース]

睡眠用マットにセンサーを取り付ける方式

保育ICT株式会社(東京都渋谷区)の製品は、乳幼児が寝るマットにセンサーを取り付けることで体動を正確に監視します。データはタブレットのアプリと連動させ、一定時間体動がなければ通知するなどの機能があります。

保育園の午睡用睡眠チェックアプリHoimin(ホイミン)|補助金対象[公式サイト]

乳幼児にセンサーを取り付ける方式

ユニファ株式会社(名古屋市中区)が提供するのは、バッチ型のセンサを乳幼児の服に付けることで、乳幼児の体動の有無やうつ伏せ寝を検知し、タブレットに状態を通知するシステムです。

IoTでうつぶせ寝事故防止と保育業務の効率化へ–ユニファら「スマート保育園構想」 [CNET Japan]

どうなったか

これらの製品により午睡チェックの負担が軽減するとともに、チェック頻度が上がることにより窒息や突然死の発生確率の低下が期待できます。また、チェック記録もアプリなどが補助するものもあるため、チェックの後工程の効率化も期待できます。

まとめ

乳幼児の窒息や突然死を防ぐための製品を紹介しました。

5分ごとに寝ている姿勢や呼吸の状態をチェックし記録を残していくというのは、対象が1人であっても大変な作業です。それが20人、30人となると相当な負担になるというのは想像に難くありません。

乳幼児の事故は誰もが望まないことです。AIに補助させることでチェックの精度、頻度が上がり、保育士が本来の仕事である子どもの笑顔が増えるようなことに時間をつかえるようになるとよいなと思います。

参考資料

(Marvin編集部)