米Waymo、初の自動運転車配車サービス「Waymo One」を開始:運転手ならぬシステム監視要員が同乗も将来は完全自動化か?

課題

自動運転車の開発において、実車での走行は避けては通れない課題です。

日本では、実車での実証実験は認められていますが、自動運転車を用いた実走行のサービスの提供に関しては、法整備が追いついていないのが現状です。(官民ITS構想・ロードマップ2018参照)

一方アメリカの一部の州では自動運転車の実走行サービスが認められており、自動運転関連企業の注目を集めています。

解決方法

米Googleの自動運転部門が分社化した企業であるWaymoは、米アリゾナ州フェニックスで、自動運転車の配車サービス「Waymo One」を開始したと発表しました。

Waymo Oneでは、Waymoのアプリからピックアップ場所と目的地を指定することで、自動運転車を手配することができます。

どうなったか

このサービスは現在、WaymoのEarly rider programに加入する数百人に提供されています。

現段階では、乗客の不安解消のため、訓練を受けたドライバーが運転席でシステムを監視する必要がありますが、将来はドライバー不在の完全自動運転車による配車サービスの実現を目指していくと考えられます。実際、John Krafcik CEOによる記事によると、Early rider programの加入者の一部には、ドライバーレスの自動運転サービスが提供されているとのことです。

まとめ

アメリカにおいても自動運転を不安視する声は多いため、自動運転車の配車サービスが受け入れられるにはまだ時間がかかるのではないでしょうか。自動運転車による実際のサービスの展開は世界初の試みなので、今後の動向に注目です。

今回、Waymo Oneの運用が開始されたアリゾナ州は、自動運転に対する規制が最低限に抑えられていて、米国において自動運転の走行の自由度が最も高いといわれています。また、雨がほとんど降らないため天候の影響を受けやすいセンサーにとっても都合が良く、交通も整備されていて混雑していないといった利点もあり、多くの自動運転関連企業が注目しているようです。アリゾナ州では2018年3月にUberの自動運転車が歩行者を死亡させる事故がありましたが、その事故を受けての規制強化は行わないとの方針が発表されています。

アメリカでは他にも、カリフォルニア州が、試験を通過した企業に自動運転車による旅客サービスの提供の許可を出すという規則を2018年5月に制定しました。(CNET Japan記事参照)

日本では、レベル2(システムによる運転のサブタスクの実施)以下の自動運転については実走行が可能ですが、システムが全ての運転タスクを行うレベル3以上の高度自動運転の実走行は現在できません。2020年頃までに高度自動運転車によるサービスの実現を目指して整備を進めているとのことです。(官民ITS構想・ロードマップ2018参照)

 

参考資料