AI音声認識を使って営業日報・業務報告書を自動作成。報告内容の質と量を向上
国立研究開発法人産業技術総合研究所発ベンチャーのHmcomm株式会社は、協和発酵キリン株式会社にて、AI音声認識プラットフォーム「営業日報・業務報告書自動作成システム~VCRM~」を本格導入の開始をしました。
課題
医療用医薬品の製造・販売を行う協和発酵キリン株式会社では、MR活動において、病院や調剤薬局の訪問後に報告書を手入力で作成をしており、担当者の負担になっていました。
解決方法
Hmcommの「営業日報・業務報告書自動作成システムVCRM」を利用し、スマートフォンのアプリケーションに話して入力し、日報を作成するようにしました。
はなした内容はリアルタイムに文字化され、利用者の指定するフォーマットへ自動入力されます。
また、利用者から認識内容について訂正があった場合は必要に応じて音響辞書、言語辞書を更新し、音声認識率・意図解釈率を改善するようになっています。
どうなったか
具体的な効果は公表されていませんが、これまでは業務の効率化、報告内容の質と量の向上を実現するということで試験的に導入されていたのが今回本格導入(導入数:1380ユーザ)をすることになったということで、一定の効果があったものと思われます。
まとめ
今回はAI音声認識を使った日報・業務報告書作成の支援システムを紹介しました。
ここ数年で音声認識技術はとても進歩してきており、先日Eテレで放送された「ろうを生きる 難聴を生きる」では、耳の聞こえない生徒が、普通の生徒と一緒に授業を受けるために、Google音声入力を使って先生の言葉を書き起こしている姿が紹介されていました。たまに誤認識があるもののほとんど正確に文字起こしされており、授業に特化してないような一般的なシステムでもここまでできるのかと驚かされました。
営業日報や報告書は、営業チームや上司への報告、顧客からの要望などの記録に欠かせないものです。しかしMRなどの現場では1日に何件も訪問するため移動しながら手入力するには手間で、それが理由に報告の質が下がればミスにつながり顧客に迷惑をかけたり、営業機会を失うことになってしまいます。
今回のような支援システムをうまく活用し報告が楽になれば、報告の質があがり、顧客にもメリットがあるという良いスパイラルも期待できそうです。
参考資料
(Marvin編集部)