今週のAI・人工知能ニュースまとめ(2018年11月7日号)
Marvinがお届けする週刊AIニュースです。この1週間(10月31日〜11月6日)で話題になったAI・人工知能と機械学習関連のニュースをお伝えします。
スパコンで6億件を処理、グレーな書き込みを判別
Yahoo!知恵袋に投稿される機械判別の難しかった「中身がない」「アダルトな内容」などのグレーな投稿の判別を機械学習で判別したという話。日本語の体を成してないようなものには形態素解析が通用しなかったり、9ヶ月かかる予定の処理をスパコンを使うことで1日ちょっとで終わらせた話などが読めます。
最近のAIによる自動着色
Style2PaintsというAIによる自動着色ツールが進化しているという話。素人目には何度見ても自動着色とは思えないレベルにまで達しているんですね。Webで無料で使えるツールでこのレベルなら、世の中の9割の着色の仕事はいらないよなあと。手動着色が伝統技能になる日も近そうです。
日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語など31言語間の翻訳システム導入
2020年東京五輪・パラリンピックに向け、交番や観光案内、入国管理などで使われることを想定しているとのこと。深層学習の活用で従来翻訳に10秒ほどかかっていたのが1秒に短縮されたとのことで、自然な会話には程遠いですが特に地方などはまだ多言語対応していないものも多いので重宝しそうです。
ボットが人間にかわってレストラン予約
AIが人間の代わりにレストラン予約で電話をしてくれるサービスが年内にスタートするそうです。上記の動画のアシスタントのレベルのものがもう使えるようになるのだそうだから驚きです。私はレストラン予約も美容院の予約も自分ではできずに家族に頼ったりアシスタントに頼んだりしているのでこういうサービスがとても楽しみです。
記事の後半にある「キャンセルが増えるのでは?」「こういう電話がかかってくるのは不愉快では?」というのはとても興味深い話です。
「子どもが話し始める」ように言語習得するAI
字幕付きのビデオで言語を習得するという試み。漫画「寄生獣」では宇宙生物が様々な方法で日本語を獲得しており、映画を見て学習した個体は口が悪いみたいな演出がありました。AIもそんなのがあると面白いですね。