SEO、まだ人力だけでやってるの?人工知能がコンバージョンキーワードを予測!SEO施策は人工知能で効率化

課題

2016年より検索エンジンのhttps化によって、コンバージョン(CV)するキーワードがわからなくなりました。例えば、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでは、95%以上のアクセスが(not provided)と表示され、流入キーワードを確認することができません。よりコンバージョンや売上といった成果を求めるWeb担当者にとっては、施策優先順位の決定や成果予測が難しくなってしまうという課題がありました。

解決方法

MIERUCAは「ユーザの検索意図の分析」に焦点を当てて開発された有料ツールであり、今回新たにコンバージョンしそうなキーワードの自動推定機能を日本で初めてリリースしました。

コンバージョンキーワードを推測するため、Google Analyticで”コンバージョンが発生したページ”を把握し、Google Search Consoleで該当ページの“流入キーワード”を把握。それらを統合することでコンバージョンキーワードを推測します。複数のコンバージョンポイントがある場合は、ポイントごとに「どのようなキーワードで」、「何件のコンバージョン」が発生しているかを推測することが可能です。また、自然言語処理も用いて、「ミエルカ 価格」「価格 ミエルカ」といった語順入れ替えのキーワードも1クエリと捉えて、コンバージョン数を推定します。

機械学習の詳細に関しては公表されていませんが、Neural Networkベイズ推論を利用していると考えられます。

どうなったか

「売上につながるSEOキーワード」を可視化することができ、SEO施策の優先順位をつけることができました。これによりWeb担当者は、1.「コンバージョン率が高いが、検索順位が低いキーワード」を強化する施策、2.「コンバージョンキーワードの周辺キーワードを意識したコンテンツ」の追加施策に集中することができます。

「コンバージョンキーワードの推定は人工知能が行うものの、それらをコンテンツ制作にどう活かすかは人間の判断。Web担当者の腕の見せどころです。」(Faber Company・井田氏)

 

まとめ

MIERUCAは「ユーザーの検索意図の分析」に焦点をあてて開発された有料ツールであり、現在までに「サジェスト分析機能」、「インテンション・グルーピング機能」、「Q&Aサイト分析機能」などを提供し、SEO施策やコンテンツ企画をサポートしてきました。今回のアップデートにより、「売上につながるSEOキーワードを可視化する機能」が追加されたことで、Web担当者はより容易にSEO施策を行う事が可能になりました。可視化されたSEOキーワードとユーザの検索意図分析の双方を利用する事で、より確実なコンバージョンキーワードの発見につながることが期待されます。

参考資料

人工知能(AI)が売上につながりやすいキーワードを推測[PRTIMES]
MIERUCA[公式]
AIの技術周りの基礎理解を深める情報を発信「ミエルカAIブログ」
ベイズ推論による機械学習の基本[Hatena Blog]
Deep learning実装の基礎と実践[Slide Share]

(H.S)

訂正(2018年9月10日)

MIERUCAを提供するFaber Company広報の井田奈穂氏より記事内容について、人工知能がSEOを全てを行うような誤解を与えるのではないかとの指摘があり、検討の結果記事タイトルと内容の一部を修正しました。

(Marvin編集部)